Vite のリリースはセマンティック バージョニングに準拠します。Vite の npm パッケージページで Vite の最新安定バージョンを確認できます。
過去のリリースの完全な変更履歴は GitHub にて利用できます。
Vite には、一定のリリースサイクルがありません。
- パッチリリースは必要に応じてリリースされます(通常は1週間ごと)。
- マイナーリリースは常に新しい機能が含まれており、必要に応じてリリースされます。マイナーリリースには常にベータプレリリース段階があります(通常は2ヶ月ごと)。
- メジャーリリースは通常 Node.js の EOL スケジュールに従い、予めアナウンスされます。これらのリリースはエコシステムとの長期的な議論を経て、アルファプレリリース段階とベータプレリリース段階があります(通常は1年ごと)。
Vite チームがサポートする Vite のバージョン範囲は、以下の通りに自動的に決定されます:
- 現在のマイナーは、定期的に修正を受け取ります。
- 1つ前のメジャー(最新のマイナー向けのみ)および1つ前のマイナーは、重要な修正とセキュリティパッチを受け取ります。
- 最後から2番目のメジャー(その最新のマイナー向けのみ)および最後から2番目のマイナーは、セキュリティパッチを受け取ります。
- これらより前のバージョンはすべてサポートされなくなります。
例として、Vite の最新バージョンが 5.3.10 の場合:
- 定期パッチは
vite@5.3
に対してリリースされます。 - 重要な修正とセキュリティパッチは、
vite@4
とvite@5.2
にバックポートされます。 - セキュリティパッチは、
vite@3
とvite@5.1
にもバックポートされます。 vite@2
およびvite@5.0
はサポートされなくなります。アップデートを受け取るには、ユーザーはアップグレードする必要があります。
Vite を定期的にアップデートすることをお勧めします。各メジャーバージョンをアップデートする際には、移行ガイドをご確認ください。Vite チームは、新しいバージョンの品質を確保するために、エコシステムの主要なプロジェクトと緊密に連携しています。Vite チームは、新しい Vite のバージョンをリリースする前に vite-ecosystem-ci プロジェクトを用いてテストしています。Vite を利用しているほとんどのプロジェクトは、新しいバージョンのリリース後すぐにサポートを提供したり、新しいバージョンに移行したりできるはずです。
マイナーバージョンの間で TypeScript 定義に互換性のない変更を出す可能性があります。この理由は:
- TypeScript 自体がマイナーバージョンの間に互換性のない変更を出すことがあり、TypeScript の新しいバージョンをサポートするために型を調整せざるを得ない可能性があります。
- まれに TypeScript の新しいバージョンでのみ利用可能な機能を採用する必要が出てくる可能性があり、必要な TypeScript の最小バージョンが引き上げられます。
- TypeScript を使用している場合、現在のマイナーを固定させる semver 範囲を使うことができ、 Vite の新しいマイナーバージョンが公開されるときに手動でアップグレードすることができます。
esbuild は 1.0.0 に達しておらず、新しい機能やパフォーマンス改善を取り込むために、時に破壊的変更を含むことがあります。マイナーバージョンで esbuild のバージョンを上げることがあります。
LTS でない Node.js のバージョン(奇数のもの)は Vite の CI でテストされていませんが、それらの EOL 以前では動くはずです。
マイナーリリースは通常決められていない数のベータ版を通過します。メジャーリリースはアルファ段階とベータ段階を通過します。
プレリリースはアーリーアダプターやエコシステムからのメンテナーに統合 / 安定性テストの機会を提供し、フィードバックを受けるために存在します。本番でプレリリースを使用しないでください。すべてのプレリリースは不安定であると取り扱われ、途中で破壊的変更を出す可能性があります。プレリリースを使用するときは常に厳密なバージョンに固定してください。
マイナーリリースでより良い代替品に取って代わられた機能を定期的に非推奨にしています。非推奨となった機能は引き続き動作しますが、型やログによる警告が出力されます。これらは非推奨となった後、次のメジャーリリースで削除されます。各メジャーバージョンの移行ガイドにはこれらの削除される機能のリストや代替手段の説明が含まれます。
Vite の安定したバージョンでリリースされる一部の機能は実験的機能と指定されます。実験的機能では実体験を収集し最終的な設計に活用されます。この目的はユーザーに本番でテストしてもらうことでユーザーからのフィードバックを集めることです。実験的機能自体は不安定であると取り扱われ、制御下でのみ使用されるべきです。これらの機能はマイナーの間で変更されることがあるため、ユーザーはこれらの機能を利用する際には Vite のバージョンを固定する必要があります。私たちは各実験的機能ごとに GitHub Discussion を作成します。