私がGitにはまるきっかけになったのが、本書の第1版でした。 それまでに経験したことのない、より自然な感覚でソフトウェアを作れるようなスタイルを、教えてもらいました。 それ以前にも開発者として数年の経験はあったのですが、第1版が私の転機になりました。 今よりもずっとおもしろい道があることを知ったのです。
あれから何年かたった今、私はGitの実装にも貢献するようになりました。 世界最大のGitホスティングサービスを運営する企業で働き、Gitについて教えるために世界中を飛び回っています。 Scottから第2版の執筆の話を持ちかけられたときは、考えるまでもなくイエスと答えました。
本書の執筆にかかわれて、うれしく思います。かつての私がそうであったように、本書が皆さんの助けになれば幸いです。