名前 | 数 | 備考 |
---|---|---|
PCB | 1枚 | いわゆる基板です |
トッププレート | 1枚 | スイッチを取り付ける穴があいてます |
MXソケット | 59~62個 | MXスイッチ用ソケット |
名前 | 数 | 備考 |
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60%トレイケース | 1台 | GH60系の60%キーボードケース |
キースイッチ | 59~62個 | MX互換のもの |
キーキャップ | 59~62個 | MX互換のもの |
USB-Cケーブル | 1本 |
トレイケースについてはGH60系の60%キーボードケースに装着可能です。ただしHキーのMXソケットを加工する必要があります。設計者が動作確認したものはKBDFans TOFUアルミニウムケースです。詳しくは後述します。
ソケット、スイッチ、キャップについてはレイアウトの選択により変化します。詳しくは後述します。
名前 | 備考 |
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はんだごて | |
糸ハンダ | 0.8mm程度のものを推奨します |
ハンダ吸い取り線 | 失敗したとき用 |
ピンセット | ダイオードをつまむときなどに使います |
フラックス除去剤 | 必須ではありませんがはんだ付け後のベタつきを除去出来、はんだによる黄色い変色も拭き取れてキレイな仕上がりになります |
mteiさんのHelix キーボードキットの製作に必要な工具メモ やhdbxさんの自作キーボードを始めるにあたって用意すべきツールも参考になります。
このキーボードはQMKというキーボード用のソフトウェアで動作します。お買い上げの時点ではこのソフトウェアが入っていない状態ですので、書き込む必要があります。
- QMK Toolboxをダウンロードし、インストールします
- marksard/qmk_firmware_hexにある最新のhexファイルからtreadstone32_rev1_via.zipをダウンロード、zipを展開します
- QMK Toolboxの「open」ボタンをクリックして、先程展開しhexファイルを選択します
- QMK Toolboxの「Auto-Flash」チェックボックスにチェックを入れてpromicro(直付けの場合は基板)をPCに接続し、リセットボタンを押して書き込みます。
- (リセットボタンをダブルクリックしないと書き込めないパターン、初回のみリセットボタンを押下しなくても書き込みが始まるのものもあります)
書き込み方法などはサリチル酸さんの(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込むの記事が参考になります。
上記で書き込んだファイルはVIA対応ファームウェアで、ファームウェアを書き直さなくてもアプリケーション上からキー設定を変更することが出来ます。
ここでは国産のVIA対応キーマップ変更アプリケーションとして、WEB上からキーボードの設定が出来るREMAPを紹介します。
対応したキーボードを接続した状態で、「START REMAP FOR YOUR KEYBOARD」→「+KEYBOARD」ボタンを押下するとキーボード名が出ます。それを押下することでカスタマイズ画面が出てきます。
詳しい操作方法などについてはサリチル酸さんの(初心者編)Remapを使ってキーマップを書き換えようの記事が参考になります。
この初期状態はUSキーボード(+日本語JISキーボードのキー配置あり)mac向けとなっていますので、適宜変更する必要があります。
Win/Mac切り替えは(Layer3キー + E位置のキーでmac向け、Layer3キー + R位置のキー)になっています。
漢字/英字切り替えは(Layer1キー + B位置のキー)になっています。
現状、以下のようなカスタムはソースファイルからビルドする必要があります。
- ロータリエンコーダーの動作のカスタマイズ
- タップと長押しの判定タイミングを調整する
- OLED表示の内容を変更
ソースからビルドが出来るようになると他の多彩な機能を扱え、細かい動作まで自在にカスタムすることが出来ます。
treadstone60のデフォルトキーマップは
qmk compile -kb marksard/treadstone60 -km default
で可能です。書き込む場合は
qmk flash -kb marksard/treadstone60 -km default
とすると、コンパイルが完了次第書き込み待ちになるので、その状態で基板にあるリセットボタンをクリック、もしくはダブルクリックで書き込みが始まります。
キースイッチが乗り、通常使用する際上を向く面を表、逆を裏とします。
Treadstone60の場合、名前とリビジョンが書かれた方が裏面となります。
γ基板ではいくつかのレイアウトを選択できます。
- CapsLock:SteppedかNormalかをどちらか選択可能(どちらもSocket対応)
- 右シフト:通常(Socket対応)分割右シフト(Socket未対応)を選択可能
- スペースバー:通常、スプリットスペースバーを選択可能(どちらもSocket対応)
基本的にMXソケットに対応していますが、分割右シフトの場合は場所の都合上ソケットに対応していません。分割右シフトにする場合は基板にスイッチを直付けしてください。
1.25UのCtrlとWinキーのためのスイッチ穴がありますが、γ基板での配布分ではマウントプレートが対応していないため不可です。
キーキャップで若干特殊なのが左シフトキーに使用する1.25Uキーです。
Ctrlが1.5U、Winが1U、Backspaceキーが1.5Uですので、ANSI104キーセットではカバー出来ません。60%に対応しているキーキャップセットを購入してください。
Shiftの刻印のある1.25Uキーが採用されているのはISOキーボードで、そのため販売されているキーセットによっては含まれていない可能性もありますのでよく確認してください。
刻印と打鍵したキーが多少一致しなくても良い、隙間が空いてもいい、という場合はこの限りではありません
2U以上のキーにはPCBマウントのスタビライザーを取り付けられる穴が空いていますので取り付けてください。
レイアウトが決まったら、トッププレートとPCBを重ね合わせて、スイッチの取り付け向きを確認します。Escと数字の1キー、CapslockのNormal位置、スペースバーなどが他のキーと違って逆向きになっています。注意しながら取り付けてください。
次にPCBをスイッチを取り付けたマウントプレートとスイッチの向きがあっているかどうか注意深く観ながら合わせます。スイッチ裏の中央の出っ張りをPCBの穴に合わせて取り付けてください。
MXソケットをPCBのシルクの白いマークに合わせて取り付けます。スイッチのピンがMXソケットにちゃんと刺さっている事を確認しながらパチパチと全部付けてください。
こうすることでMXソケットが浮かずに確実にはんだ付け出来ます。
ハンダごてのこて先に気持ち多めにハンダを付けて、ソケットの金具の隙間に見えるPCBに付ける気持ちで、ソケットの隙間を少しこじ開ける感じで熱を与えながら流し込みます。
MXソケット未対応ですので、基板にスイッチを直付けするか、mill-maxソケットなどを使って装着してください。また2.75UのKailhMXソケットと干渉する位置にあるため 1.75U + 1Uを選択する場合はkailh mxソケットを取り付けないでください。
USB-Cのコネクタをさきにケースのコネクタ口に入れる感じでケースに置いてください。トレイケースには6個所のビス留め用の台座がありますが、Hキー位置のソケットのパーツと、トレイケースの脚が干渉するものがありますので、ケースに合わせて削ってください。
試作なので穴形状が違いますが、ソケットのカットは以下も参考にしてみてください。
お好みのキーキャップを取り付けてください。
PCに接続して動作チェックしてください。QMK Keytestやキーボードテスターアプリでキーが認識されているかチェックしてください。
チェックして問題なさそうなら完成です!あなただけの一台に仕上げてください!
手では取り外しにくいため、amazonなどで販売されているキースイッチ引き抜き工具を使用して交換してください。