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infhyroyage/QuestionGPTTranslator

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QuestionGPTTranslator

Create Azure Resources Deploy API Management Deploy Azure Functions Application Deploy to Swagger UI Regenerate Secrets

概要

QuestionGPTPortalの API サーバーを構成する。

アーキテクチャー図

architecture.drawio

Azure リソース名 概要
qgtranslator-je-apim ユーザー/App Service からアクセスする API Management
qgtranslator-je-func API Management からアクセスする Functions
qgtranslator-je-funcplan Functions のプラン
qgtranslatorjesa Functions から参照するストレージアカウント
qgtranslator-je-cosmosdb Functions からアクセスする Cosmos DB
qgtranslator-je-vault シークレットを管理する Key Vault
qgtranslator-je-insights App Service/API Management/Functions を一括で監視する Application Insights
(Your Own OpenAI) Functions からアクセスする事前に作成した Structured outputs をサポートする Azure OpenAI
(Your Own Translator) Functions からアクセスする事前に作成した Translator(枠を使い切った場合は代わりに DeepL へアクセスする)

Tip

2024/09/17 時点で、モデルgpt-4o の Azure OpenAI は、モデルバージョン2024-08-06のみ Structured outputs をサポートする。

使用する主要なパッケージのバージョン

名称 バージョン
Python 3.11
OpenAI Python API library 1.42.0

上記以外のパッケージは、dependabot によってバージョン管理している。

初期構築

Azure リソース/localhost に環境を構築する事前準備として、以下の順で初期構築を必ずすべて行う必要がある。

  1. Azure AD 認証認可用サービスプリンシパルの発行
  2. GitHub Actions 用サービスプリンシパルの発行
  3. リポジトリのシークレット・変数設定
  4. インポートデータファイルの作成

1. Azure AD 認証認可用サービスプリンシパルの発行

Microsoft ID Platform経由で Web アプリケーションに認証認可を実現するためのサービスプリンシパル QGTranslator_MSAL を以下の手順で発行する。

  1. Azure Portal から Azure AD に遷移する。
  2. App Registrations > New registration の順で押下し、以下の項目を入力後、Register ボタンを押下してサービスプリンシパルを登録する。
    • Name : QGTranslator_MSAL
    • Supported account types : Accounts in this organizational directory only
    • Redirect URI : Single-page application(SPA)(左) と https://infhyroyage.github.io/QuestionGPTPortal(右)
  3. 登録して自動遷移した「QGTranslator_MSAL」の Overview にある「Application (client) ID」の値(=クライアント ID)を手元に控える。
  4. Expose an API > Application ID URI の右にある小さな文字「Add」を押下し、Application ID URI の入力欄にapi://{3で手元に控えたクライアントID}が自動反映されていることを確認し、Save ボタンを押下する。
  5. Expose an API > Scopes defined by this API にある「Add a scope」を押下し、以下の項目を入力後、Save ボタンを押下する。
    • Scope name : access_as_user
    • Who can consent? : Admins and users
    • Admin consent display name : QGTranslator
    • Admin consent description : Allow react app to access QGTranslator backend as the signed-in user
    • User consent display name :QGTranslator
    • User consent description : Allow react app to access QGTranslator backend on your behalf
    • State : Enabled
  6. API permissions > Configured permissions の API / Configured permissions にて、既定で Microsoft Graph API へのアクセス許可が与えられている「User.Read」の右側にある「...」を押下し、「Remove Permission」 > 「Yes, remove」を押下して、「User.Read」のアクセス許可を削除する。
  7. API permissions > Configured permissions の API / Configured permissions にて、「+ Add a permission」を押下後、以下の順で操作する。
    1. 「My APIs」タブのQGTranslator_MSALを選択。
    2. What type of permissions does your application require?にて「Delegated permissions」を選択。
    3. QGTranslatoraccess_as_userのチェックボックスを選択。
    4. Add permissions ボタンを押下。
  8. Manifest から JSON 形式のマニフェストを表示し、"accessTokenAcceptedVersion"の値をnullから2に変更する。

2. GitHub Actions 用サービスプリンシパルの発行

GitHub Actions から Azure リソースを環境を構築するためのサービスプリンシパル QGTranslator_Contributor を以下の手順で発行する。

  1. Azure CLI にてログイン後、以下のコマンドを実行し、サービスプリンシパルQGTranslator_Contributorを発行する。
    az ad sp create-for-rbac --name QGTranslator_Contributor --role Contributor --scope /subscriptions/{サブスクリプションID}
  2. 1 のコマンドを実行して得た以下の値を、それぞれ手元に控える。
    • appId(=クライアント ID)
    • password(=クライアントシークレット)
  3. Azure Portal から Azure AD > App Registrations に遷移する。
  4. QGTranslator_Contributor のリンク先にある Overview にある「Managed application in local directory」のリンク「QGTranslator_Contributor」を押下し、QGTranslator_Contributor のエンタープライズアプリケーションに遷移する。
  5. Overview の Properties にある「Object ID」の値(=エンタープライズアプリケーションのオブジェクト ID)を手元に控える。

3. リポジトリのシークレット・変数設定

QuestionGPTTranslator リポジトリの Setting > Secrets And variables > Actions より、以下のシークレット・変数をすべて設定する。

シークレット

Secrets タブから「New repository secret」ボタンを押下して、下記の通り変数をすべて設定する。

シークレット名 シークレット値
AZURE_APIM_PUBLISHER_EMAIL API Management の発行者メールアドレス
AZURE_AD_SP_CONTRIBUTOR_CLIENT_SECRET 2.で発行した QGTranslator_Contributor のクライアントシークレット
DEEPL_AUTH_KEY DeepL API の認証キー
OPENAI_API_KEY 事前に作成した Azure OpenAI の API キー
TRANSLATOR_KEY 事前に作成した Translator のキー

変数

Variables タブから「New repository variable」ボタンを押下して、下記の通り変数をすべて設定する。

変数名 変数値
AZURE_AD_EA_CONTRIBUTOR_OBJECT_ID 2.で発行した QGTranslator_Contributor のエンタープライズアプリケーションのオブジェクト ID
AZURE_AD_SP_CONTRIBUTOR_CLIENT_ID 2.で発行した QGTranslator_Contributor のクライアント ID
AZURE_AD_SP_MSAL_CLIENT_ID 1.で発行した QGTranslator_MSAL のクライアント ID
AZURE_SUBSCRIPTION_ID Azure サブスクリプション ID
AZURE_TENANT_ID Azure ディレクトリ ID
OPENAI_API_VERSION 事前に作成した Azure OpenAI の API バージョン
OPENAI_DEPLOYMENT 事前に作成した Azure OpenAI のデプロイ名
OPENAI_ENDPOINT 事前に作成した Azure OpenAI のエンドポイント
OPENAI_MODEL 事前に作成した Azure OpenAI のモデル名

4. インポートデータファイルの作成(TODO)

qgtranslator-je-cosmosdbに格納するデータは、GitHub 上で管理せず、インポートデータファイルと呼ぶ特定のフォーマットで記述した Typescript のソースコードを、ローカル上で管理する運用としている。 インポートデータファイルは、ローカルで git clone した QuestionGPTTranslator リポジトリ直下にdata/(コース名)/(テスト名).jsonのパスでディレクトリ・json ファイルを作成する必要がある。 インポートデータファイルの json フォーマットを以下に示す。

[
  {
    "subjects": ["問題文1", "https://www.example.com/aaa/xxx.png", "問題文2", ... ],
    "choices": ["選択肢1", "選択肢2", ... ],
    "communityVotes": ["回答割合1", "回答割合2", ... ],
    "indicateImgIdxes": [0, ... ],
    "indicateChoiceImgs": [null, "https://www.example.com/bbb/yyy.png", ... ],
    "escapeTranslatedIdxes": {
      "subjects": [0, ... ],
      "choices": [1, ... ],
    }
  },
  {
    "subjects": [ ... ],
    :
  },
]

json の各キーの説明を、以下に示す。

キー名 説明 必須指定
subjects 問題文/画像 URL o
choices 選択肢 o
communityVotes コミュニティ回答割合 o
indicateSubjectImgIdxes subjectsで指定した画像 URL のインデックス
indicateChoiceImgs choicesの文章の後に続ける画像 URL
escapeTranslatedIdxes 翻訳不要なsubjects/choicesのインデックス

Azure リソース環境構築

構築手順

  1. QuestionGPTTranslator リポジトリの各 workflow をすべて有効化する。
  2. QuestionGPTTranslator リポジトリの Actions > 左側の Create Azure Resources > 最後の実行名 の順で押下し、右上の「Re-run jobs」から「Re-run all jobs」を押下し、確認ダイアログ内の「Re-run jobs」ボタンを押下する。
  3. ターミナルを起動して以下のコマンドを実行し、Azure にデプロイ済のストレージアカウントに対し、すべてのインポートデータファイルを 1 つずつ繰り返しアップロードする。
    az storage blob directory upload --account-name qgtranslatorjesa -c import-items -s "functions/data/*" -d . -r

削除手順

  1. QuestionGPTTranslator リポジトリの各 workflow をすべて無効化する。
  2. ターミナルを起動して以下のコマンドを実行し、リソースグループqgtranslator-jeを削除する。
    az group delete -n qgtranslator-je -y
  3. 2 のターミナルで以下のコマンドを実行し、論理的に削除したqgtranslator-je-vaultを物理的に削除する。
    az keyvault purge -n qgtranslator-je-vault
  4. 3 のターミナルで以下のコマンドを実行し、論理的に削除したqgtranslator-je-apimを物理的に削除する。
    az rest -m DELETE -u https://management.azure.com/subscriptions/(サブスクリプションID)/providers/Microsoft.ApiManagement/locations/japaneast/deletedservices/qgtranslator-je-apim?api-version=2022-08-01

API 追加開発時の対応

関数アプリ

functions/function_app.py に全エントリーポイントのブループリントを登録する。

API Management

上記で生成した関数アプリが HTTP Trigger の場合、その関数アプリの API リファレンスである Swagger を apim/apis-functions-swagger.yaml に記述する。 API Management のデプロイは、この Swagger を使用する。

localhost 環境構築

Azure にリソースを構築せず、localhost 上で以下のサーバーをそれぞれ起動することもできる。

サーバー名 使用するサービス名 ポート番号
Azure Functions(HTTP Trigger の関数アプリのみ) Azure Functions Core Tools 9229
Cosmos DB Azure Cosmos DB Linux-based Emulator (preview) 8081
Blob ストレージ Azurite 10000
Queue ストレージ Azurite 10001
Table ストレージ Azurite 10002

Tip

localhost 環境構築後、ブラウザから データエクスプローラー にアクセスすると、Cosmos DB 内のデータを GUI で参照・更新できる。

構築手順

  1. 以下をすべてインストールする。
    • Azure Functions Core Tools
    • Docker
    • Python 3.11
  2. 以下を記述したファイルlocal.settings.jsonを QuestionGPTTranslator リポジトリの functions ディレクトリ配下に保存する。
    {
      "IsEncrypted": false,
      "Values": {
        "AzureWebJobsStorage": "UseDevelopmentStorage=true",
        "COSMOSDB_KEY": "C2y6yDjf5/R+ob0N8A7Cgv30VRDJIWEHLM+4QDU5DE2nQ9nDuVTqobD4b8mGGyPMbIZnqyMsEcaGQy67XIw/Jw==",
        "COSMOSDB_READONLY_KEY": "C2y6yDjf5/R+ob0N8A7Cgv30VRDJIWEHLM+4QDU5DE2nQ9nDuVTqobD4b8mGGyPMbIZnqyMsEcaGQy67XIw/Jw==",
        "COSMOSDB_URI": "http://localhost:8081",
        "DEEPL_AUTH_KEY": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録したシークレットDEEPL_AUTH_KEYの値)",
        "FUNCTIONS_WORKER_RUNTIME": "python",
        "NODE_TLS_REJECT_UNAUTHORIZED": "0",
        "OPENAI_API_KEY": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録したシークレットOPENAI_API_KEYの値)",
        "OPENAI_API_VERSION": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録した変数OPENAI_API_VERSIONの値)",
        "OPENAI_DEPLOYMENT": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録した変数OPENAI_DEPLOYMENTの値)",
        "OPENAI_ENDPOINT": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録した変数OPENAI_ENDPOINTの値)",
        "OPENAI_MODEL": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録した変数OPENAI_MODELの値)",
        "PYTHON_PATH": "./venv/bin/python",
        "TRANSLATOR_KEY": "(Azureリソース環境構築時にGitHubへ登録したシークレットTRANSLATOR_KEYの値)"
      },
      "Host": {
        "CORS": "*",
        "LocalHttpPort": 9229
      },
      "ConnectionStrings": {}
    }
    • CORS は任意のオリジンを許可するように設定しているため、特定のオリジンのみ許可したい場合はHost > CORSにそのオリジンを設定すること。
  3. ターミナルを起動して以下のコマンドを実行し、Cosmos DB、Blob/Queue/Table ストレージをすべて起動する。実行したターミナルはそのまま放置する。
    docker compose up
    実行後、以下の標準出力が表示されるまで待機する。
    localcosmosdb     | Started
    
  4. 3 とは別のターミナルで以下のコマンドを実行し、Python3.11 の仮想環境を作成・有効化し、PyPI パッケージをインストールする。
    python3.11 -m venv venv
    ./venv/Scripts/activate
    pip install -r requirements.txt
  5. 4 と同じターミナルで以下のコマンドを実行し、Azure Functions を起動する。実行したターミナルはそのまま放置する。
    cd functions
    func start --verbose
  6. 5 とは別のターミナルで以下のコマンドを実行し、4 で作成した仮想環境の有効後、起動した Cosmos DB サーバーに対し、インポートデータファイルからインポートする。
    ./venv/Scripts/activate
    python functions/import_local.py
    • タイムアウトなどで失敗した場合、もう一度実行し直すこと。

削除手順

  1. 構築手順の 5 で起動した Azure Functions のターミナルに対して Ctrl+C キーを入力し、起動した Azure Functions を停止する。
  2. ターミナルを起動して以下のコマンドを実行し、構築手順の 3 で起動した Cosmos DB、Blob/Queue/Table ストレージをすべて停止する。
    docker compose down

完全初期化

初期構築以前の完全なクリーンな状態に戻すためには、初期構築で行ったサービスプリンシパル・シークレット・変数それぞれを以下の順で削除すれば良い。

  1. リポジトリの各シークレット・変数の削除
  2. GitHub Actions 用サービスプリンシパルの削除
  3. Azure AD 認証認可用サービスプリンシパルの削除

1. リポジトリのシークレット・変数の削除

QuestionGPTTranslator リポジトリの Setting > Secrets And variables > Actions より、Secrets・Variables タブから初期構築時に設定した各シークレット・変数に対し、ゴミ箱のボタンを押下する。

2. GitHub Actions 用サービスプリンシパルの削除

  1. Azure Portal から Azure AD > App Registrations に遷移する。
  2. QGTranslator_Contributor のリンク先にある Delete ボタンを押下し、「I understand the implications of deleting this app registration.」のチェックを入れて Delete ボタンを押下する。

3. Azure AD 認証認可用サービスプリンシパルの削除

  1. Azure Portal から Azure AD > App Registrations に遷移する。
  2. QGTranslator_MSAL のリンク先にある Delete ボタンを押下し、「I understand the implications of deleting this app registration.」のチェックを入れて Delete ボタンを押下する。